今回は、「世界のビジネスエリートは知っている教養としてのコーヒー」(2023年)を読みました。
著者さんは、バリスタの世界大会で優勝した日本人です。コーヒーについて勉強になったことをまとめたいと思います。
コーヒーの歴史を見ると、今はサードウェーブの段階だそうです。

19世紀後半~1960年代
ファーストウェーブ
─大量生産・大量消費時代
安いコーヒーを大量に販売できるようになった。豆を真空パックで保存する方法が開発されたり、インスタントコーヒーも発明されたり、技術が進展した一方、品質が落ちた。
1960年代〜1990年代
セカンドウェーブ
─コーヒーチェーンのブランド化
1970年代に立ち上がったシアトル系と呼ばれる、おしゃれでブランド志向のカフェ群が代表。エスプレッソをベースにした「ラテ」など新しい飲み方の提案をし、グローバルに大ヒット。
1990年代後半以降
サードウェーブ
─コーヒーそのものの品質を重視
スペシャルティコーヒーと呼ばれる、品質の高いコーヒーを志向するムーブメント。豆の出自や運送の透明性(トレーサビリティ)が高まった。

本書を読んで一番驚いたのが、日本のコーヒーがガラパゴス化し、独自の進化を遂げていたということです。フィルターで淹れるコーヒー、アイスコーヒー、水出しコーヒー、コーヒーゼリー、これらは海外にはないそうですよ!カレーライスのようですね。
また、日本のコンビニコーヒーの安さ、クオリティーはあり得ないレベルなのだそうです。著者さんも、海外から来たお客さんには、必ずコンビニコーヒーを体験させるほどだそうです。
世界の常識はエスプレッソだそうで、これは、知りませんでしたね…。
最近、チョコレートとコーヒーの値上がりがすごいことになっていますが、日本人は世界的に見てもコーヒーをよく飲むそうです。日本人はカフェインの分解能力が高く、後味のきれいな「クリーンカップ」が好きなのだそうですよ。
コーヒー豆の価格は先物取引所で決まるそうです。アラビカ種はニューヨーク取引所、ロブスタはロンドン取引所で取引が行われます。豆のランクもありますが、コモディティコーヒーの価格は、需給バランスによって決まっています。
一方、スペシャリティコーヒーは、生産者と販売業者が直接取引をします。豆の状態や風味を確認しながら取引するため、品質によって価格交渉が行われます。
コモディティのほうは価格が一気に3~4倍に上がることも比較的よくあるそうで、シャトレーゼが契約農家から果物を仕入れているように、スペシャリティの方が安いという場合があります。しかし、今は物価高+円安で大きく値段が上がっているのだそうです。

著者さんは、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)で世界一になったのですが、そこではプレゼンテーションも大事な要素のだそうです。人に教えられたことを、そのとおりにやるのも重要ですが、チャンピオンになるためにはそれだけではダメで、「WHY」を考えられるかどうかが重要だということでした。
常に「なぜ」を考え、「私はこう思う」と言えるようにしておくことは、日本人には苦手なことかも知れませんね。歯科衛生士の教育においても、「なぜ」その持ち方をするのか、「なぜ」今患者さんに声をかけるのか、など「なぜ・なぜ」をいつも考えさせます。自分の所作、声かけ、行動全てに意味があり、それを説明できること、これが、プロの仕事だよねと思いました。
私もコーヒーが大好きで、毎日飲んでいるのですが、キッチンスペースの関係でインスタントなんですよね〜。特にカフェラテとかカプチーノが大好きなんですけど、高いし大きいし…
本書を読んで、マクドナルドのコーヒーとコンビニコーヒーは目指す味が全く違うこと、缶コーヒーとペットボトルコーヒーの違い、スタバの空間プロデュースなど、一口にコーヒーと言ってもさまざまな場面で、さまざまな価値が追求されて提供されているんだなということがよくわかりました。明日から、もっとコーヒーを味わって飲みたいと思いました。
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