歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

日本でいちばん大切にしたい会社

今回は、日本でいちばん大切にしたい会社8(2022年)を読みました。

 

 

このシリーズはこれまでにも読んできていますが、本当に心がジンジンあたたかくなって、涙が止まりません。最近、ちょっと忘れかけていた、利他の心をまた思い出したので、まとめたいと思います。

 

 

 

過去記事交通誘導員でその働き方について学んだ、警備会社において、障がい者を積極的に雇用している福岡の会社が紹介されていました。

 

ddh-book.hatenablog.com

2002年まで障がい者は警備員として従事できなかったそうで、前職では関係機関と粘り強く交渉したり、大半が障がい者の支店を作り、実績をあげたりしたそうです。警備会社を買い取り起業してからは、価格競争をしないために社員教育に力を入れ、一般的な警備会社よりも高い水準で給料を出すことができているということでした。最初は自分と障がい者の2人で始め、ほぼ毎年障がい者や引きこもり・生活困窮者を、希望者には全員正社員として採用しているそうです。普通、警備員の多くはやらされ感が強く、欠勤や早退が頻繁なのだそうですが、希望に応じて勤務日や勤務時間を調整できるということは、障がい者の雇用にとってはメリットになるのだな、と思いました。

 

 

断らない内科

 

内科の話も興味深かったです。自分が外国で暮らし苦労した経験から、外国人の方でも受診してもらえるような問診を各カ国語でWebにアップしたり、院内で医療英語の勉強会をしたりしているそうです。また、検査も迅速で、すぐに検査結果を出してくれるそうです。とにかく、患者目線で日常的にサービスが提供されていました。

また、開院当時はスタッフが二の次の経営をしていたという失敗から、「日本で一番大切にしたい会社」など、著者さんの本を読み、「ES(社員満足)なくしてCS(顧客満足)なし」ということに気づき、スタッフと一緒に医院の理念を考えることから始めたそうです。スタッフ全員が何らかの大臣を任命されていて、「おもてなし大臣」や「人脈大臣」といった大臣制度もあるそうです。これ、歯医者さんでも取り入れるといいなと思います。

 

 

失敗と苦労話

 

特に本書では、経営者の失敗や苦労話がとても印象に残りました。幼いころに厳しい環境で苦労されていたり、赤字どころかマイナスから事業を引き継いだりと、理想通りに上手くいっていますなんて人はいません。挫折して、でもそこから歯を食いしばって立ち上がって今があるという人達ばかりで、本当に心が洗われる思いでした。

先日読んだ、「失敗談」(2013年)でも、失敗した人ほど伸びるのだというよう話でしたが、本当にそうだよなと思いました。

 

失敗談

失敗談

Amazon

 

 

利他を貫く覚悟

 

さらに、苦しい中でもお金に目がくらむことなく、利他を貫く覚悟を持った方ばかりでした。著者さんは、数億円の役員報酬をもらいながら社員をリストラする経営者を腹立たしく思うと書いていますが、私も全くそう思います。先述した通り、「ES(社員満足)なくしてCS(顧客満足)なし」というのは歯科医院でもそうで、道具やコマのように扱われるのが嫌だから、私も組織から抜け出した訳です。大家族的経営(社員とその家族を幸せにする経営)というのは、社長は一家大黒柱のお父さんであり、身を挺して家族の生活を守ります。利他を貫く覚悟が要求されますが、誰にでもできることではないよなと思いました。

 

 

まとめ

 

本書も、読んでいると涙が止まらなくて、世の中にはこんなに素晴らしい人がいるんだと、欲望に毒された自分を恥じました。そして、苦労や失敗を避けたい、楽をしたいと思う自分にも、もっと頑張れよと言いたくなりましたし、息子たちにももっとたくさん挑戦して、失敗する経験をさせたいなと思いました。

本書でも、お礼の手紙がたくさん紹介されていますが、私も、お礼の手紙を沢山もらえるような人生をいきたいな、もっと利他の心で生きていきたいと思いました。