今回は、「人生の流れが美しくなる 禅、「お金」の作法」(2016年)を読みました。
私もお金に執着する生活はしたくないと思いつつ、男の子が3人も家にいると食費がすごいことになっていて(ToT)、もっとお金があればな、もっとお金が欲しいなとついつい考えてしまいます。本書を読んでお金について考えさせられたので、まとめたいと思います。

本書は禅のお坊さんが書かれた本ですが、仏教では、お金は巡らせるものと考えるそうです。
仏教の重要な考えに「諸法無我」というがあります。「諸法」というのは、この世に起きているすべてのこと、「無我」は、けっして自分自身の存在がすべてではないということであり、「この世に生きとし生けるものはすべて、つながりのなかで生かされている」ことを教えているのだそうです。私たちはつながりのなかで生かされている。その温かなつながりを大切にすることを忘れてはいけません。そしてこれは、お金についても言えることだと著者さんは述べます。
お釈迦さまは毎日のようにいただくお布施を一時も自分のもとに留めることはせず、困っている人たちに巡らせたそうです。金は天下の回りものですね。お金が無ければ心配だと、未来に対して不安を持つのではなく、今にフォーカスして、今日もお腹いっぱい食べられたと感謝する心が私には必要なのかもしれないなと思いました。

「質素な暮らし」というのは、お金の価値観で生活を選択していて、できる限り安価な物を買ったり、安くてお腹がいっぱいになる食べ物を選ぶことです。一方、「簡素な暮らし」というのは、必要な物だけを厳選して買うということになります。自分の生活に本当に必要な物だけを選び、必要な物にはお金を惜しみません。
お坊さんの生活は簡素な暮らしと言え、食事も旬の野菜を使った一汁一菜と、とても簡素なものになります。そんな生活をしている著者さんですが、テレビ出演の時にはいつもメイクさんに、「肌が綺麗ですね」と言われ、病気もしないそうです。
私も野菜を育てていますが、自分の畑で採れた旬の野菜は本当にほんとに美味しくて(自分で育てたので2割増しw)簡素な生活が体にいいのは間違いないなと改めて思いました。
また、財布のなかをすっきりさせると、無駄遣いがなくなるという話から、欲しくなるのは「それ(物)」を見るからだと述べます。
まさに、その通りですよね。見渡すと、この世の中は、購買欲をそそるものに溢れていて、過去記事「セールコピースライティング」でも学んだように、各企業が工夫を凝らしてアプローチしてきます。
しかし、「知足」、自分は充分に満たされていると何度も確認し、それらが目に入ることのない生活をしていれば欲しくなることはありません。まさに、お坊さんの生活ですね。
目に入れば欲しくなると同じことで、物が溢れた場所では、自分の意識もあちこちに行ってしまいます。著者さんは法事の時には法事に必要な物だけを、大学の講義の時は講義に必要な物だけを持って行くそうです。そうすることで、意識を目の前のことに集中することができるということでした。
これは、私も見習わなくてはと思いました。しかし、荷物は減らせても、連絡手段としては持たない訳にもいかないので、スマホを手放すのは難しいですね。部屋の中やパソコン周りはもっとすっきりさせようと思います。
先日、 「『正法眼蔵』全巻解読」(2015年)を読んだのですが、道元が中国に仏教を勉強しに行って、達磨大師が伝えた(本当の)お釈迦さまの教えに立ち戻って禅宗を広めたというのを理解しました。そして、食べ物や掃除、坐禅などのさまざまな作法を書き残していました。
本書にも出てきますが、禅の修行というのは、我欲を捨て去るための修行であり、無いものではなく、今あるものを見ることが大事なんだなと思いました。私も、足るを知り、お金では得られない幸せに気づいていきたいです。
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