今回は、「「死の宣告」からの生還 実録・がんサバイバー」(2006年)と「絶望から抜け出す心理学 心をひらくマインドフルネスな生き方」(2022年)を読んで、あれ?同じこと言ってると気づいたので、まとめたいと思います。
「死の宣告」の著者さんはお医者さん、「絶望から」の著者さんは社会心理学者さん(早稲田大学名誉教授)になります。分野は違えど、同じことに気づいたって、面白いですね。
がんの三大療法と言えば、切除手術、放射線治療、抗がん剤治療ですが、「死の宣告」の著者さんたちグループは、この三大療法だけでがんを治癒するのは難しいと述べます。この三大療法は、「時間稼ぎの手段」であり、根本的にがんを治癒に導くのは自身の自己治癒力なのだということでした。
がんという病気は、一つの治療法や単一の健康食品などでは治せません。数々のがんサバイバーを調査し、がんを直すうえで最も重要かつ不可欠な要素はメンタル、栄養、血行体温の是正だそうです。これらをがんベース治療と名付けていました。

まず、最も大切なことは、患者自身が「治る」と思うことです。残念ながら多くのがん病院では、医者ですら「治る」と思っていないし、患者のメンタルががん治療に際して重要であるという認識もないのが現実です。これに抗い「自分は治る」と信じるためには、がんサバイバーの体験を知ることが大事だそうです。また、ストレスの受け止め方やストレスを上手にコントロールするコツも学ぶ必要があります。つまり、がんに対する見かた・考え方を変えるということです。
これは、「絶望から」の著者さんも全く同じことを言っています。がんと言われ、すっかり不安になって健康を害する人が多い一方、がん宣告を前向きにとらえられる人は、がんを克服するのだそうです。(著者さん自身もがんサバイバーです。)

最終的にがん細胞を抑え込むのは、手術や抗がん剤、放射線ではなく、患者自身の免疫力、治癒力になります。ということは、栄養と密接に関わってきます。まずは、生命を維持するために必要な物質(栄養素)をしっかり摂ること、がんを増殖させる因子を排除すること、がんを直接抑える栄養素を摂取することとなります。
具体的に、玄米菜食やサプリメントの活用などが書かれていましたが、がん患者を狙ったネットワークビジネスや詐欺まがいの商品も多いので、騙されないように気を付けてくださいと言うことでした。高いものが効果があるというわけでは絶対にありません。でも、ジューサーは必須だということでした。

細胞に栄養がいきわたり、白血球が全身をめぐるためには、血行の改善は不可欠です。実際に、手足の冷えはがん治癒を大きく妨げるそうです。深呼吸やウォーキング、爪もみ、ふくらはぎマッサージ、温冷浴など、組み合わせて総力戦で行っていく必要があります。体温が低いほどリンパ球数の上昇やNK活性など、ベース治療に対応する改善が鈍いため、体温は36.5℃以上に保つことが望ましいということでした。
「絶望から」の著者さんは、マインドフルネスであることが大事なのだと述べます。マインドフルネスって、瞑想の種類の一つだと思っていたのですが、本書によると、マインドフルネスとは、多面的な視点で物事を見ることだそうです。がん宣告を受けても困難への対処の仕方は一つではないということを知り、「がんになったおかげで、がん患者の苦しみを知ることができた」など、様々な視点を持つということです。
「死の宣告」においても、何度も三大療法だけががんの治療法ではないし、多くの人が様々な代替医療を併用していると書かれています。ベース治療に加えて、三大療法で時間稼ぎをしながら、中医薬や自律神経免疫療法などを併用するというように、様々な手法を組み合わせて、がんは治癒するんだということを何度も何度も繰り返し脳に刷り込む必要があります。
がんになると、三大療法のどれか、もしくは複数を受けて、再発するかどうかは神のみぞ知る!という考えだったのですが、本書を読んでそれらは完全に一変しました。三大療法はただの時間稼ぎ、自分の免疫力でがんを消すという視点を得て、少しマインドフルネスな人に近づけたかもしれないと思います。
確かに、天風先生も考え方を変えることで結核を治していますし、アニータさんも過去記事「末期がんからの生還」の著者さんも「治る」という確信をもっていましたね(本心は治らないのではないかと思っているのに、無理に治ると言うのはたぶん逆効果です;)。三大療法で一旦がんが落ち着いても、元の生活に戻っていれば再発するというのも納得です。栄養や血行改善は、がんになる前からでもできることなので、少しずつ取り組んでいこうと思いました。
ぺにょは、イラストACで歯科イラストを投稿しています!


