今回は、「~SNSを辞めた57歳・億超え元主婦が告白~50歳からの起業は“書く力”でうまくいく」(2025年)を読みました。
本書は、50代以降の大人世代の起業は、若者の多い起業塾に参加したり、できないWeb技術を修得しようとするのではなく、コピーライティングを学んで、できないことは外注すればいいよというようなことが書かれています。そして、そのコピーライティングは学ぶのではなく、痛い思いをしながらたくさん失敗することだというのが心に残りましたので、整理しておきたいと思います。
本質その1:お客様は100%「読まない」「信じない」「行動しない」
本質その2:人の頭と自分の頭は違う
本書の中で、一番大事だと思ったのが上記です。
私も歯科衛生士の教員をしていたので、授業をする際には、話したことの3割も伝わっていないという前提で、大事なところは何度も繰り返すようにしていましたし、視覚優位、聴覚優位、感覚優位の人がいることを意識して、どれかの感覚だけに偏らないように注意していました。
しかし、確かにWebを使ったセールスコピーライティングでは、100%読んでない、信じていない、行動しないと思って言葉を考えなければいけない、厳しい世界なんだなと、ものすごく納得しました。「人はこう思うはず」という考えは一切捨てることが大切ですね。
著者さんは、人を大きく4つのタイプに分けて考えているということです。
なぜタイプ:理由や背景が気になる人
何タイプ:概要や起原が知りたい人
どうやってタイプ:具体的な方法が知りたい人
今すぐタイプ:とにかく最初のステップを知りたい人
書き手はついつい自分のタイプの内容を重視しがちになるそうです。
自分はどのタイプかな~と考えると、なぜタイプかな。自分のタイプ以外の内容は手薄になるので、自分とは異なる頭の人にも言葉を届けるためには、他のタイプを意識しなければいけないということでした。
具体的には、なぜタイプには「なぜなら~」という理由や解説を入れる、何タイプには「そもそも〇〇とは~」、どうやってタイプには「具体的になにをどうやってやるのか」、今すぐタイプには「まず最初に内をすればいいのか」を書きます。
著者さんが実際にやった方法も紹介されています。
ステップ1:書き写す
ステップ2:実際に売る

特にステップ1では、特に興味もなかったのに、コピーを読んで買いたくなったセールスコピーを選んで、実際に書き写してみます。すると、大事なことが何度も出てきていたり、言葉の選び方など気づくことがあるそうです。行間の使い方、句読点の区切り方など気づいたことは自分のコピーライティングにも活かしていきます。
また、コピーが書けるようになっても、実際に市場に出して売ってみなければ、コピーは《絶対に》上達しないそうです。エネルギーを使って、時間を使って、お金を使って市場に出して、まったく反応がないという痛みを味合わなければ上達しないということでした。なんで、何で?と思って読み返すと、どこが悪かったのか、視点が変わっていくということでした。
やっぱり、厳しい世界ですね。
本書の著者さん、Webページや苦手な部分は「ココナラ」や「ランサーズ」などのスキルシェアサービスを使って外注しているそうです。本当にびっくりするようなサービスもあって、便利な世の中になったよな~と思いますよね。
宣伝ですが、私も「ココナラ」でサービスを販売していて、このたび一番上のプラチナランクになりました!これからの世の中、自分の得意なことを伸ばして、苦手なことは得意な人に任せるという働き方になっていくんだと思います。
そして、セールスコピーライティングはAIも結構上手に書けるのようになっていますね。プログラミングでもコードを書ける力はあまり必要なくて、意味を理解して修正できる力のほうが必要になってきています。なので、これからは「ゼロから書く」よりもAIが書いたコピーを「校正する」力、「読まない」「信じない」「行動しない」人にどうすれば届くのかを知っていてAIの文章をチェックできる力があると良いのではないかなと思いました。
