今回は、「本物の教育 偏差値30からの京大現役合格」(2016年)を読みました。
この本、レビューにもありましたがタイトル詐欺です。 坂本くんは、国語が圧倒的に苦手だっただけで、偏差値30も国語のみの話。理科や数学はもともとよくできて、クラスメイトに教えるレベル。そこに著者さん(私立中高一貫校の国語担当教員)との関わりの中で、国語の面白さに目覚め、京大に合格したという話です。5教科のトータルが偏差値30だと思ったのに…正直、息子の勉強の参考にはなりません。
とはいえ、親の関わり方について学んだのでまとめたいと思います。
お茶の水女子大学教授らが行った、全国学力テストの分析では、「子どもを決まった時刻に寝かせるようにしている」かという問いに対して、〝あてはまる〟とした親の子の成績は、 〝あてはまらない〟とした親の子の成績に比べて高く、「毎日子どもに朝食を食べさせている」かという問いに対して、〝あてはまる〟とした親の子の成績は、〝あてはまらない〟とした親の子の成績より、同様に高いという結果だったそうです。
また、国語・数学を問わず「子どもと社会の出来事やニュースについて話をする」親、「子どもが小さいころ読み聞かせをした」親、「子どもと読んだ本の感想を話し合ったりしている」親、「子どもに本や新聞を読むようにすすめている」親の子は、これらをしない親の子よりも有意に成績が高かったそうです。なお、「子どもに『勉強しなさい』とよく言っている」親の子は、そういう傾向の弱い親の子よりも成績が低いという結果は、分かる気がしますよね。
しかし、ここでは過去記事「ニセ科学」でも学んだように、相関関係なのか、因果関係なのかは慎重に判断しなければいけません。著者さんも、因果関係ではないとはっきり言っています。
著者さんは、小学校教員、塾講師、高校教員の経験があり、この結果を、親が親としての役割を果たしている家庭ほど、子どもが落ち着いて学びに取り組める傾向が強いと分析しています。そして、〝愛情表現〟と、生徒の成長や成績には強い相関関係が見られ、子どものお弁当や身嗜みのケアをしない親、教員と一切連絡を取らない親の子どもが著しく成績が低下することを経験しているそうです。

学びとは、〝(誰かが先行して発見し、既に発見や探究の喜びという体温を持たなくなった)学識を一個人に詰め込むことではなく、人間の心に火を点けることに相違ない〟ものであり、子どもの好奇心に火をつけるやり方が賢いのだと述べます。
そして、食事のマナーや言葉遣いといった慣習行動を生み出す性向、「ハビトゥス」が学びにもあるのではないかと述べています。つまり、辞書や百科辞典、新聞や書籍のない家庭環境、図書館に行く習慣のない家庭環境、科学的知見や社会問題についての会話のない家庭環境で、子どもの学力を向上させることは極めて困難ではないか、ということです。
まぁ、確かにそうですよね。過去記事「勉強、自走モード」の塾講師もそう言っていました。しかし、今どき百科事典も新聞もWEBなのではないですかね(汗)
本書はタイトル詐欺だ!と最初に述べましたが、うちの息子、数学が全然できなくて、一緒に勉強していると、全く分かってないのでなはく、言われた通りにはしたくないみたいなんですよね。もっと言うと、ルールは俺が決めるみたいな…これは過去の偉人たちが見つけた理で、世界中の子どももそのルールで学んでいて、これらの計算を使ってロボットや宇宙ロケットも動いているんだといくら説明しても、自分の好きなようにしたいと…そんな子に付ける薬はないものでしょうかね;
息子の成績アップの参考にはなりませんでしたが、本書を読んで、子どもの知的好奇心をどう引き出すかという点、そして、受験に合格することがゴールではないという点は大いに共感しました。そして、「勉強しなさい」とは言わないよう心がけて、愛情とハビトゥスのある家庭環境を作っていこうと思いました。
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