歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

剣の心

今回は、真剣(2013年)を読みました。

 

 

過去記事宮本武蔵五輪書」」宮本武蔵の剣について学びましたが、現代の剣士による剣の心の説明がやはりすごく分かりやすかったので、まとめたいと思います。

 

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挨拶

 

著者さんは、真剣を使ってモノを斬る、試斬居合道の道場を主宰しています。真言密教のお寺の横に道場があるそうで、著者さん自身も真言宗の修行をされていたり、剣術書に詳しかったり、まさに現代の剣士です。

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さて、武道の基本は「礼に始まり、礼に終わる」ということで、お寺のご本尊に礼、刀に刀礼、お互いに礼をしてから稽古が始まるそうです。稽古の始まりに行う座礼では、正座をして丹田から動き出し、腿にくっつけるように行います。終わりに行う立礼では、お尻を出さないように、丹田を奥に引っ込める心持で行うそうです。

「剣士らしい礼」というのは、丹田から発し、天から地球の反対まで貫くよう正中線をイメージし、はっきりと意識化する礼なのだということでした。

 

 

呼吸

 

道場では黙想(坐禅と同じ)をしますが、「数息観(すうそくかん)」で行うそうです。「数息観」とは、息をできるだけ長く吐きながら、「ひとー〈吐く〉つ〈吸う〉、ふたー〈吐く〉つ〈吸う〉」と数を心の中で数えていく方法です。吸うことよりも吐くことにポイントがあるのが、坐禅などの時の呼吸法なのだということでした。

過去記事ヴィパッサナー瞑想法」では、「膨らみ、縮み」でしたし、「天風式瞑想法」ではベルの音でしたし、「エレベーターの呼吸」なんてのもありました。

 

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「数息観」は初めて知りましたが、やってみたいと思います。

 

 

目付

 

著者さんの道場では、実際に真剣を使って斬る訳ですが、1年間の修行の後に斬ることを許されるそうです。そして、斬るときにはどこを斬るのかというのを明確に目で見ることが大切なのだということでした。そして、それをはっきりと意識化し、心の眼で見たものを身体を使って体現するのだそうです。

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実際に斬ると、斬り上げた刀の切先を目で追うことはないそうで、かなり上達すると、見ているようで見ていない、見ていないようで見ている目付になってくるそうです。

宮本武蔵五輪書で同じようなことを書いていました。目付については、沢庵禅師や山岡鉄舟といった剣豪の書物をたくさん引用して説明してあるので、面白いですよ。すごく奥が深そうです。

 

 

迷いのない心

 

さて、目付がうまくできるようになっても、なかなかうまく切れないそうで、迷いのない心、「本来無一物」の心、「明鏡止水」の澄んだ鏡面のような心でなければなりません。

注意べきは、「喜怒哀楽の次に湧き出てくる二次感情にとらわれない」ことと、「身体と一体となっている」ことだそうです。そもそも人間という存在は身体と心が一体となって不可分に結びついています。「脱落心身」「身心脱落」するのは、身だけ、心だけであってはならないのだということでした。

過去記事「弓の道」の作法をと通して心身統一していく様子を思い出します。

 

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まとめ

 

本書を読んで、模造の剣(居合刀)の動きと真剣を使い実際にモノを斬る動きは異なるということを初めて知りました。確かに、少し気を抜けば自分の体をバッサリ斬ってしまうかも知れないので、適当に振り回すなんて訳にはいきませんね。

宮本武蔵柳生利厳とすれ違ったときに、お互いに剣豪であることを見破ったという逸話がありますが、天から地球の裏まで貫く正中を意識して歩いていたのかなと、剣士の環世界を感じました。私も丹田と正中を意識して、「剣士らしい」ふるまいを一週間は意識してやってみたいと思います。

 

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