歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

大人のイジメ

今回は、ぼくが見つけた いじめを克服する方法~日本の空気、体質を変える~(2020年)を読みました。

 

 

本書のメッセージとしては、「大人のいじめがなくならないのだから、子どものいじめもなくならない」ということです。私も、社会人になって、大人でもいじめがあることにはとても驚きました。最近も高校球児のいじめ問題が取り上げられていますが、著者さんの言うように、大学や官公庁といった、頭の良い人たちがいる場所でも起きるんですよね…。皆、学校で教わったはずなのに(笑)

著者さんの言ういじめ克服法についてまとめたいと思います。

 

 

事実確認

 

まずは、とにかく事実確認です。「勘違いだった」では、自分が反撃される側になってしまうため、手間ひまをかけて、関係各所に確認をします。

子どものいじめであれば、子どもの話を鵜呑みにせず、周りの子や先生など、さまざまな角度からいじめが本当に起きていたのかの事実を確認するということですね。(加害者なのに、自分はいじめられていると主張する場合もあるそうなので。)

 

 

証拠保全

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著者さんは、日本化学療法学会での名指しでの書籍「販売禁止」事件の時、大会長から出版社に届いたメールのコピーを入手することで証拠を押さえました。いつ、どこで、誰に何をやられたかを詳細に記録する、録音や録画も役に立ちます。「ライン外し」など、ネットを利用したいじめにおいても、その証拠を残しておきます。

…相手にバレないように。

 

 

他者への敬意

 

これは、著者さんの言葉を引用します。

逆説的だが、いじめ対策においてとても重要なのは、他者への敬意、他者への寛容だ。他者に敬意を払わず、他者に不寛容な態度をとっていると、いじめ克服の成功確率が低くなる。

いじめに一人で立ち向かうのは不可能です。なので、味方が必要になります。いじめの起きる前から常に、「他者に丁寧に接する、敬意を払う、相手の価値観の存在を認める。多様性を尊重する、寛容的である」ことで、味方になってくれる確率が上がるのだということでした。

 

 

オープン攻撃

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これは、ソーシャル・メディアの活用です。著者さんは、クイーン・エリザベス号での感染対策を告発されていますが、これはYouTubeでした。また、日本化学療法学会で受けた「販売禁止」の時はTwitter(現、X)で公表しました。そして、学会が黙殺するようであれば、監督官庁内部告発する心づもりだったそうです。結局、第三者委員会が立ち上がり、調査が行われたため、溜飲をさげたようですが。

 

 

皆を信頼し、かつ誰一人信用しない

 

特に印象に残った言葉が、上記の言葉です。いじめとの戦いは、孤独な戦いです。それまでの自分の行いを信じて、助けてくれる、自分の言い分を信じてくれると皆を信じる一方で、誰一人信用してはいけないということでした。

本書の中で「叩いてもよい閾値という話が出てきますが、それまで権力に忖度・養護していたメディアが切り捨てくる瞬間というのがあります。著者さんは閾値(世論)に関係なくこのようなアンタッチャブルな相手にも「違うものは違う」と主張します。ご本人も書いていましたが、空気なんか読みません(あえて読まない)。過去記事「日本の空気について」でも空気を読むということについて学びましたが、海外で学んだことで、空気を読んでいてはダメだと思われているようでした。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

 

まとめ
 
私も中学生のころ、軽くいじめのような目にあったことがありますが、その時の自分は全くいじめだと思っておらず(鈍感w)その子たちとは今でも友達です。いじめられている子は「無感動」「無感覚」「無関心」の状態になることで自己防衛するということなので、我が子がいじめの加害者や被害者にならないよう、交友関係や家庭での様子などをよく見ようと思いました。そして、最近の子はなんでも「〇〇が悪い」と人のせいにし、親まで出てきますから、敬意と証拠保全は大事だなと思います。
社会全体の中で「違い」が認識され、了解され、許容されるようになれば、このような「いじめの構造」は瓦解していくということでしたが、私はあまりそうは思いませんでした。自分と自分以外という境界がある以上は他人でしかないし、子どもから大人になるにつれ、喧嘩して、傷ついて、苦しんで、悩んで、ようやく「違い」が理解できるのだと思うからです。経験は人それぞれ異なるので、この世からいじめをなくすのは難しいんだろうな~と本書を読んで思いました。
 

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