今回は、「やめたくなったら、こう考える」(2012年)を読みました。
有森裕子さんと言えば、1992年のバルセロナで銀、1996年のアトランタで銅メダルをとったマラソン選手ですが、走るのが好きというわけではないそうです。本書を読んで、「頑張る」って何だろうと考えたので、まとめたいと思います。
有森さんは、決して幼い頃から走るのが速かったという訳ではないそうです。中学校の運動会で800メートルで3年連続1位を取ったことで、「これができる!」と言えるもの、自信をようやく手に入れます。しかし、進学した高校では陸上部の入部を断られてしまいます。何度も顧問の先生に熱意を伝え、2ヶ月近くたってようやく入部を認めてもらったそうです。

同じことが実業団に入りたいと思った時にも起きます。過去記事「リクルートを作った男」でも学んだリクルートの実業団に入りたいと小出監督と面談するも、記録を聞いて断られてしまいます。しかし、鬼気迫るやる気と必死さで入部にこじつけたということでした。

なぜ、そうまでして走りたいのだろう…と読んでいる方は不思議にすら思うのですが、有森さんは、走りたいと言うよりも、「勝ちたい」「自分の価値を認められたい」という思いが強いのかなと感じました。年に一度、多くて二度の勝負に勝つため、かなりストイックな生活をされていながら、
わたしはこれまで、自分が「頑張っている」と思ったことは、ほとんどありません。
と述べます。となると、「頑張る」って一体なんだろうと思うわけです。
上記の引用には、続きがあります。
一所懸命にやっているとは思いますが、頑張るのは当たり前。必死にガムシャラにやっている過程が、結果的に頑張っていたと、あとからふりかえって言える。
「頑張っている」は、自分から言う言葉ではなく、あくまでも人が人に言う言葉だと思うのです。自分でわかる程度の「頑張っている」なら、頑張っているうちには入らないような気がします。脇目もふらずにやっていたら、そんなことを意識する余裕はないはずなのです。
これ、私はちょっと分かります。がむしゃらにやっているだけで、頑張っているという自覚は特にないという経験が私にもあります。しかし、昨今よく見かける、「好きなことをすればOK、がんばらなくていいよ」といったメッセージの本とは真逆ですね。
また、精神科医の先生も「あなたはもう十分頑張っている。これ以上頑張らなくてもいいんだよ」と言いますよね。頑張るべきか、頑張らなくてもいいのか、いったいどっちだよ!という感じです。
さらに、夏休みで特にだらけている息子たちを見ていると、「お前たちもっと頑張れよ!」と思ってしまいます。確かに、高度経済成長期を経験した年配者に、「頑張れば報われる」なんて言われると、もう世の中は変わってるんだよと言いたくもなりますが、「頑張らなくていい」も違う気がするのです。chat GPTに相談してみたら、
日本語の「頑張る」は、もともと「我を張る(がをはる)」が語源とも言われていて、「自分の意志を貫く」「粘り強く続ける」といったニュアンスがあります。
ということでした。体や心に無理をして頑張るのではなく、自分の意志を貫くために努力するというのが「頑張る」ということなのかなと思います。息子に感じた気持ち「もっと頑張れ」は、「何か信念を持ち、それに向けた努力をしなさいよ」ということですね。
コツコツ続けているYouTube投稿ですが、とうとう40話まで配信しました!なんにも宣伝活動してないので、宣伝もしていかないと…;
また、このブログも、もう少しで500投稿になります(*^^*)/ 振り返ると、頑張ったなぁ〜、昔に比べて成長したよなぁ〜とは思いますが、他の人から「頑張ってますね」なんて言われたら、「いいえ、頑張ってなんていませんよ。楽しいからやっているだけです。」と言うと思います。「頑張る」って、立場によって意味が変わり、受け取られ方も変わるので、使いにくい言葉ですね。山本七平氏のような頭の良い方に「「頑張る」の研究」について書いてもらいたいです。
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