歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

ネットワークビジネス

今回は、マルチの子(2023年)を読みました。

 

 

著者さんは自分もマルチ(ネットワークビジネス)にハマっていた経験があるそうで、その注意喚起も含めてこの小説を書かれています。どうりで、勧誘に使われる言葉や高揚感がリアルなはずです。ネットワークビジネスにハマるタイプの人の特徴や、どのような危険性があるのかを整理しておきたいと思います。

 

 

 

口コミによって商品を広げていく「マルチ・レベル・マーケティング」という仕組みを用いたビジネスのことを、ネットワークビジネスと呼びます。購入者を販売員として勧誘し、販売員になるとさらに別の人を販売員として勧誘していくビジネスモデルで、ピラミッドのような構造になっています。商品はちゃんとあるところが違法なマルチ商法とは異なるものの、商品の金額がやたらと高い印象です。磁気マットレス、化粧品、健康食品、空気清浄機、下着などがありました。

 

 

これは、カモネギにも出てきたので、なんとなく理解していましたが、勧誘だけでなく、そのための商品の勉強会への参加、新規メンバーのスタートアップセミナー開催、アップライン(自分の上の人)とのミーティング、ダウンライン(自分の下の人)のフォローなど、とても忙しいということが分かりました。

 

 

マルチにはまりやすい人の特徴

 

そして、本書のあとがきには、マルチにはまりやすい人の特徴として3つ紹介されています。

  1. 自分に満足できていない
  2. 勉強熱心な人
  3. 自己評価の低い人

これは、著者さんもそうだったと書かれていますが、頑張ってランクを上げると、アップラインからは褒められ、ダウンラインからは賞賛されます。周囲の期待に応えるために、目標に達しないと借金をしてまで商品を購入してしまうそうです。印象的だったのは、スポットライトを浴びて大勢の前でスピーチを行う主人公の味わうものすごい高揚感でした。

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会社組織で嫌な上司と働いて生きるよりも、頑張れば頑張るほど周囲から褒められ、認められる、マルチの世界に居たいという気持ちも少し分かる気がしてしまいました。しかし、経済的に成功するのは一握りで、それも、いつまでも続く訳ではありません。

 

 

犯罪との境界

 

小説の中でも、仲間が犯罪に手を染めたり、危険な目に遭ったりします。ネットワークビジネスの構造上、売りたい気持ち、勧誘したい気持ちが先行してしまうと、言ってはいけない言葉を言ってしまったり、行動をしてしまうというのも分かりました。また、デート商法や詐欺も相性の良い関係になります。特に、借金を重ねてあとのない状況では危険しかないですね。同じ仕事をする仲間と共同生活するという事態は、赤信号だと気づかなければいけないと思います。

違法なものではないと言っても、アルコール依存者のお酒と変わらないと思いました。

 

 

まとめ

 

勧誘の中には、これまで自己啓発系の本で学んだような文句が出てきて、これは若い子には効くだろうと思いました。また、仮想通貨詐欺も出てくるのですが、ビットコインの創設者「Satoshi Nakamoto」と友達だと言う話が出てきた時には、思わず吹いてしまいました(笑)それ信じるんだ!という驚きとともに。

私は今の自分に満足しているし、勉強熱心ではない(もう頑張らないと決めている笑)ので、マルチにハマることはなさそうですが(そういう人が一番危ない!?)、子供たちにはそちらの世界には行かないように注意喚起しようと思いました。

 

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