今回は、「生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害」(2016年)を読みました。
『回避性パーソナリティ』と『回避型愛着』との違いがややこしかったので、ブログに書いて頭を整理したいと思います。

- 他者に受け入れられるかどうかにひどく敏感で(恥の感情)、他者との接触を避ける傾向がある
- 『恐れ・回避型』が、回避性パーソナリティにもっとも典型的な愛着スタイル
- 親しい身近な人に対しては、回避的な面よりも、見捨てられることを恐れる不安型の面を強く見せるようになり、別人のような態度になる
- 心の底では、愛されたいと願っている
- 比較的経済的に裕福な二代目が多い(働かなければならない状況になれば動ける)
- 変化に対して臆病だが、やってみたらできるようになる場合も多い

- 1歳時点で母親に対して無関心で、愛情や世話を求めようとしない傾向がみられる
- ネグレクトされたり、世話や関心が慢性的に不足したりしているケースで起きやすい
- 言葉でのコミュニケーションが苦手
- 他人の評価を気にしない
- 共感性が乏しく、相手の気持ちや痛みに鈍感
- 回避型の子どもは将来、暴力や非行、いじめ、反社会的行動など、破壊的な行動上の問題を起こしやすい
- 幼い頃に回避型愛着が見られたらと言って、成長して回避性パーソナリティになる訳ではない
- 対人関係や社会への深入りを避けて、表面的に生きている
- 必要最小限のことだけしかせず、少しでも負担や責任が増えることには面倒くさそうにする
- 過敏で、傷つきやすく、ストレスにもあまり強くない
- 積極的な意欲や行動力に欠け、一人で何かしている方を好む
- 自閉症スペクトラムのある子では、回避型になるリスクが多少上がるが、自閉症スペクトラムでも、安定型の子もおり、抵抗/両価型を呈する場合もある
- 相手の都合に構わず接近する積極的なタイプや批判や評価に無頓着なタイプもいる
- 成人の自閉症スペクトラムのケースの2/3くらいに回避性の傾向がみられる(著者さんの主観)
これは、本書には書かれていなかったのですが、ChatGPTに聞いてみました。
《共通点》
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対人関係に慎重
→ 他人との関係において不安や緊張を感じやすい。 -
批判に敏感
→ 否定的な評価や拒絶に強く反応し、落ち込みやすい。 -
自己評価が低くなりやすい
→ 自信を持ちにくい傾向がある。 -
過剰な心配性
→ 未来のことや人間関係について深く考えすぎることが多い。
《違い》
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HSPは生まれ持った「気質」であり、病気や障害ではない。
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感覚過敏(音・光・匂い・人混みなど)に反応しやすい。
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情報処理が深く、物事をよく考える傾向がある。
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共感性が高く、他人の感情を察知しやすい。
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社交性は人による(内向型・外向型のHSPが存在)。
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一人の時間で回復しやすい(刺激からの休息が必要)。
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治療の対象ではないが、セルフケアや環境調整で快適に過ごせる。
以上、整理してみましたがやっぱりややこしい!というのが感想です。回避性パーソナリティに回避型愛着や自閉症スペクトラムが混合しているケースもあり、とても一般人には見分けるのは難しいのではないかと思いました。また、唯一『回避型愛着』だけは後天的なものであり、主に母親との関係性の中で1歳までに形成される愛着スタイルであるということは、母親として胸の痛む内容でした。1歳未満で保育園に預けられたうちの息子達は大丈夫なのでしょうか…
本書を読むと「「子どもを殺してください」という親たち」が思い浮かびますし、歯科衛生士の教員をしていた時に、学外実習で実習に行けなくなってしまった学生さんたちを思い出します。
個人の生まれつきの性質に『回避型愛着』が加わると、思春期以降に顕在化してきて、特に受験や就職、学外実習といったストレスがかかる場面で問題になるということが、本書を読んでよく分かりました。

