今回は、「世界一速い問題解決」(2018年)を読みました。
ソフトバンクやヤフーで問題解決の指導をされている内容をまとめたものですが、複数の部署にまたがるような大きな問題だけでなく、個人的な問題の解決についても書いてあり、勉強になりました。ぜひ使えるようになりたいと思った2つの質問を中心にまとめたいと思います。
著者さんは、個人型の問題の9割は70分以内に解決できると考えているそうです。また、他部者の協力も必要な問題の場合でも3日、事業全体に関わるような経営の問題は3ヶ月で解決できるということでした。凄まじいですね。

では、どのように爆速で問題解決をするのかというと、以下の4ステップになります。
ステップ1:問題の背景を洗い出す(10分)
問題が目の前にあるのに見えていないというのは、ビジネスの現場では往々に起こると著者さんは述べます。特に、自分が困らないような問題は放置しがちで、いつの間にか複雑化し、急な対応を迫られるなんてことになってしまいます。
問題に気づくためには、関心を持って見ようとすることが必要です。そして、問題をじっくり観察して、思い込みや先入観はできるだけ排除することが大切になります。
ステップ2:ゴールを設定し、問題を整理する(20分)
問題というのは、あるべき姿と現状のギャップのことを言います。つまり、こうありたいという理想の姿である「ゴール」を設定しているのか?というのは問題解決に重要な要素です。ゴールがなければ、延々と問題解決のために動き続けるなんてことにもなってしまいます。また、ゴールには期限・主語・具体性が必要だということでした。
これは、過去記事「アポロ計画」でも学んだSMARTですね。
そして、問題を引き起こしている原因の情報を漏れなく集めたら、それを眺めて仲間同士を集めていきます。KJ法ですね。その際の注意点としては、「その他」の名前が付くグループを作らないことだそうです。
ステップ3:問題の全容を見える化し、真の原因を突き止める(30分)
問題の全体像を把握するためには、「俯瞰して物事を見る」ことが大切です。「どうやって解決しようか?」ではなく、「なぜ、こんなことが起こっているのか?」と考えます。解決策が見えてくるまで何度も「なぜ」を問うことが重要です。そして、優先順位付けをするということでした。
ステップ4:解決策を出す(10分)
解決策を出す時には、人、もの、金、リスクに囚われてはいけません。そして、複数の解決策が出てきた場合には、重要度と緊急度で決めてはいけないそうです。そうではなく、効果の大きさと実現可能性の視点で比較し、決めていくのだということでした。
特にステップ3で使う2つの質問は、是非使えるようになりたいと思いました。
1.「問題の原因を1つ挙げるとすると、それは何ですか?」
2.「その原因が解決すれば、この問題はすべて解決しますか?」
これは、1が縦、2が横の質問になります。この質問を駆使することで、どんな難しい問題でも、経営上の問題であっても解決できると著者さんは断言します。実際のミーティングでの使用例についても詳しく書かれているので、気になる方は本書を読んでみてくださいね。個人で行う場合には、自問自答すればよいそうで、例えば、「寝る前についついお菓子を食べてしまう」という問題でもこの質問で解決できてしまうようです。一人でするときも、付箋に書きながらしたほうが良さそうだなと思いました。

また、これ以上考えても解決できないような原因については、パッと見切りをつけることが最速に問題解決を行うためには欠かせません。分析の泥沼に入ってしまえば、いつまでも抜け出せないですよね。
・解決策が見える原因に到達した場合←これが理想
・自分では解決できない原因(予算など)に到達した場合
・これ以上分解しても、価値がなさそうな原因が出てきた場合
になれば、魔法の質問を使った原因追及はストップして良いそうです。
経営に関わる難問になると、抽出された問題は200個にもなり、模造紙が会議室の壁を埋め尽くすそうです。想像しただけで頭が痛くなります。
過去記事「論理と情理」で、とにかく日々の生活の中で頭を使って考えることが大事だということを学んだので、今回学んだ2つの質問もスマホのメモ帳に入れて、何か問題が起きた時に使っていきたいと思います。

