今回は「すべては「前向き質問」でうまくいく質問思考の技術 増補改訂版」(2024年)を読みました。
この本、めっちゃ良かったです。無意識で行っている自分への問いが、どう仕事や人間関係に影響を及ぼすのか、そして、どうすれば「批判する人」から「学ぶ人」へスイッチングできるのかを学びましたので、まとめたいと思います。
人が人生で選択する道には2つあります。1つが「学ぶ人の道」、もう一つが「批判する人の道」です。本書に出てくる選択の地図では、スタート地点に人が立っているのですが、私たちは人生のどんな瞬間にもこの二つの道の間で選択を迫られているということでした。

批判する人の道に進んだ人の道に書かれている言葉(問い)は、「これは誰のせい?」「私のどこがいけないの?」「彼らのどこがいけないの?」ですが、学ぶ人の道に書かれている言葉(問い)は「なにを学べるだろう?」「今何をするのがベストだろう?」という前向きな言葉になります。
本書では、コーチであるジョセフ(ジョジョじゃないよ!(笑))がベンをコーチングしていくというストーリーで話が進みます。
人は、学ぶ人と批判する人の間を行ったり来たりしているものですが、批判する人の道を進み続けると、ベンのように泥沼にはまってしまいます。今自分が批判する人に陥っているのかを知るためには、身体からのシグナルに注目することが有効です。自分に批判する人の問いを投げかけるている時は、鼓動が速くなったり、呼吸がしにくい、あごがこわばる、肩が上がったり、こぶしを握ると爪が食い込んだり、顔の筋肉がひきつる、誰かの話に割り込んだりという反応が起きます。まさに、「強すぎるストレスは万病のもと」の交感神経優位の状態ですね。
そして、自分が批判する人になっているかも知れないと感じたら、立ち止まって深呼吸をすることが大切だそうです。脳の偏桃体が恐怖や危険を感じた時、過去の記憶にアクセスするのにかかる時間は1ナノ秒以内です。そのため、反応は止められません。しかし、自分には「選択する自由」があること、選択の地図を思い出すのです。新たな質問、特に学ぶ人の道にある質問を自分にするということです。
学ぶ人の人間関係というのは以下のようなものだそうです。
- Win-Winの関係
- 相手を受け入れる・共感する
- 探求的
- 自分自身・他人と繋がる
- 違いを重視する
- フィードバックは価値あるものと捉える
- 会話:協調的
- 衝突を建設的と捉える
- 「学ぶ人の耳」で聞く
- 人の話を聞くときは理解と事実を伝える
- 自分自身・他者にはどんな価値があるだろう?
- 可能性
- 真価を認める・解決する・創造する
- 解決策を重視
翻訳なので、ちょっとよく分からないものもありますが、学ぶ人がチームになった時、過去記事「学習する組織」と近い考え方やマインドになるのだと理解しました。
いつも学ぶ人でいたいと思っていても誰しも批判する人になってしまうとジョセフは言います。批判する人になっている自分を受け入れ、気づくこと、そして、学ぶ人になる道を選択することが大事になります。批判する人になってしまいそうな時は、次の3つの質問をしましょう。
・私はどんな思い込みをしているのだろう?
・ほかにどんな考え方ができるだろう?
・相手はなにを考え、なにを感じ、なにを求めているのだろう?
A(Aware:気づき)→B(Breathe:深呼吸)→C(Curiosity:好奇心)→D(Decide:決断)という選択のプロセスを実行することで、批判する人から学ぶ人への道へスイッチすることができるということでした。
本書を読んで、私も学ぶ人の道を進みたいと思いました。そのためには、自分の体内感覚をよく感じて、批判する人になっている時の体の感覚に気付けるようになること、自分が批判する人の質問を自分にしていることに気付いて、学ぶ人の質問を意識的に行うことが必要だと理解しました。学ぶ人になるための質問は、スマホに入れていつでも見れるようにしておきたいです。また、視野が狭くならないよう、一段上の概念で俯瞰的に物事を考えるようにすることも大事なのかなと思いました。

