歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

コントロールできるもの

今回は、心穏やかに生きる哲学 ストア派に学ぶストレスフルな時代を生きる考え方(2024年)を読みました。

 

 

ストア派哲学といえば、マルクス・アウレリウス「自省録」が一番に思い浮かびます。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

今回は、特に自分がコントロールできるものに注目するという考え方がいいなと思ったので、まとめたいと思います。

 

 

コントロールできるものとできないもの

 

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エピクテトスは、「自分でコントロールできるものもあれば、できないものもある。自分でコントロールできるのは意見を持つこと、物事を追求すること、欲望を抱くこと、反感を覚えること、つまり我々自身の行動に基づくすべてだ。コントロールできないものは自分の身体、財産、他人からの評判、命令を受けること、つまり自分の行動に基づかないすべてである」と述べています。そして、著者さんは、自分でコントロールできるのは、自分の品性、他者への対応、そして自分の行動と反応だとまとめます。それ以外は時間とエネルギーを無駄にするだけなので、忘れなさいということでした。

 

 

品性

 

品性には、他者への接し方、自分の価値観、どのように逆境や、試練や、多額の援助や、過剰な状態(お金の浪費や、暴飲暴食など)に対処するのか、そしてこの世の中でどう振る舞うのかが含まれます。特に善良な品性には、道徳や倫理観が必要です。優れた品性を養うのは、ストア派において美徳とされる、勇気自制心賢明さ、そして正義の4つです。善に基づいた行動は、良い気分になることができます。

一方、他人を善良にしようと試みるのは諦めまなければなりません。相手が善良であるかどうか、立派に振る舞うかどうかは私のコントロールの外ということです。

 

 

反応

 

置かれた状況に対する自分の反応はコントロールすることができます。例えば、軽い交通事故を起こし、相手が大声でまくし立てていたとしても、相手がどう思うか、何を言うのかは自分にはコントロールできません。つまり、心配も反応もするだけ無駄なことなのです。 自分でコントロールできること、善に基づく行動をすること、強い感情や判断が湧き上がってきても、意図的に抑えてもう一度見直すことが大切になります。

自分が出くわすものすべてに良し悪しの判断をするのをやめることも、心の平静には必要なことです。マルクス・アウレリウス「もし自分が何か外部の要因で悩まされるなら、その苦しみは要因自体ではなく、自分の価値判断によるものなのだ。そしてそれは自分の力でいつでも無効にできる」と書いています。良し悪しの判断をすべきなのは自分自身の行動だけです。

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幸せ

 

そして、自分が完全にコントロールできるものだけから幸せが生じるように訓練すれば、幸せは確実に手に入れられます。例えば、お金や名誉、外部の評価や他者からの愛情などに幸せを求めるのは、自分を苦しめます。一方、自分の品性が優れているかどうか、自分の反応は自分で管理できているか、自分の行動は美徳にかなっているか、また他者に丁寧に接しているかというところに幸せを求めれば、例え友人に約束をすっぽかされても、悪天候で旅行が中止になっても、コロナ禍でロックダウンになっても、関係なく明るく対応し、そうする自分に幸せを覚えることができます。

 

 

まとめ

 

これは私がコントロールできること?できないこと?と仕分けしていくと、無駄に悩むこともなく、善良に、幸せに生きていけるので、ぜひ取り入れたい考え方だなと思いました。しかし、子育てをしている母としては、 他人(子ども)を善良にしようと試みるのを諦めるのは無理だな〜と思いつつ、マルクス・アウレリウスの息子コンモドゥスが暴君になったのは、この考え方も影響しているのでは!?とも思ってしまいました。

 

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