今回は、「天皇という「世界の奇跡」を持つ日本」(2021年)を読みました。
以前、過去記事「内村鑑三でも予定説は理解できない」で思いのほか天皇についての勉強が足りかなったので(笑)、こちらを読んでみました。
アメリカ人の目線で日本の天皇について書いてあるので、知らなかったという学びも多く、マッカーサー統治の悪影響を私自身も受けていたこと、そして今もあることを学んだので、まとめたいと思います。
君主制を採用するイギリス(大英帝国)から、共和制を理想として独立し、建国して240年余りの歴史しかもたない国のアメリカ人にとって、2000年以上も「万世一系」の、しかも男系だけで世襲される王朝が続く国というのは、理解しがたい世界です。戦争時も、「天皇陛下バンザイ!」と叫びながら突撃してくる日本人は、洗脳されたカルト集団にしか見えなかったそうです。さらに、天孫降臨神話をもとに天皇を「神の子孫」としているのも一神教であるキリスト教を信仰するアメリカ人には認められません。

そのため、日本が戦争に負けた時、日本の天皇は処刑したほうが良いと言う意見が世界では多かったそうです。そして、マッカーサーは天皇を存続させることで日本人を都合よく統治しようとしました。しかし、そのマッカーサーでさえ、天皇を理解していません。
天皇に人間宣言をさせたのはマッカーサーですが、そもそも天皇が人間であることなんて今も昔も日本人ならば全員知ってます(笑)。その時、詔勅の一番の目的は明治天皇の『五箇条の御誓文』を国民に伝えることだったそうです。
著者さんは、弁護士として東京裁判はあり得ないと憤りを露わにしていますが、マッカーサーの洗脳教育が未だに日本人を自虐史観を植え付け、 2000年以上も続く日本の稀有な天皇について、学校教育の中で教えることすらできなくなっていると言います。これは、他国ではあり得ないことです。

確かに、私も学校で「象徴」としか習わなかったので、日本を作った神様の子孫だとは知りませんでした。日本の神話も、ドラえもんに出てくる程度しか知らず、大人になってから過去記事「アマテラスの暗号」などで興味を持つようになった次第です。
以下の話も知りませんでした。とてもステキな話なので、長いですが全文引用させてください。

第一六代天皇の仁徳天皇は、その御代の四年二月六日、高台に登って国を見渡すと、民のかまどから炊煙が上がっていないことに気がつきます。そこで仁徳天皇は群臣に「これは民が貧しいからだ。三年間は徴税や労役を免除するように」と命じます。仁徳天皇は自らも、衣服や靴はボロボロになるまで着用し、宮殿の塀や屋根が崩れても修繕しませんでした。こうして三年間が経過し、豊作もあって民は豊かになり、炊煙も立ち上るようになりました。仁徳天皇七年四月一日、仁徳天皇が高台から国を見渡すと、煙がたくさん上がっています。これを見た天皇は、「朕はすでに豊かになった。何も心配することはない」とおっしゃられました。不審に思った皇后が「何が豊かになったというのですか」とお尋ねになります。これに対して天皇は、お答えになります。「炊飯の煙が国中に昇っている。これは民が豊かになったということだ」 「宮殿の塀は崩れ、屋内でも私たちの衣服は雨露に濡れているというのに、どこが豊かになったというのでしょう」 「天は民のために君主を立てた。君主は民があっての存在なのだ。古の聖王は、民が飢えたり、凍えたりしたときには、自らを責めて政策を改めたという。民が貧しいということは、朕もまた貧しいということだ。逆に、民が豊かになれば、朕も豊かになる。民が豊かになって君主が貧しくなるということは、ありえないのだ」 同年九月には、天皇の住まいが朽ち果てている有様を見かねた諸国の民が、税の支払いと宮殿の修繕を願い出ました。しかし、それでも天皇は税を免除しつづけ、徴税・労役を再開したのは仁徳天皇一〇年の一〇月、免税から六年後のことでした。宮殿の再築には、誰から命じられるわけでもないのに、老若男女の民が集まり協力し、仁徳天皇の徳を讃えたとされています。
私は、この話を読んで涙が出たし、こんな人が日本を守ってくれていると思うと、日本に生まれてきて良かったと、ますます日本が大好きになりました。
この話を朝礼で話し、中学校のブログに載せた校長先生が教育委員会から注意を受け、ブログを消したというのは、私もさすがに異常だと思います。自分たちの国の昔話ですよ?
過去記事「嬉しい・楽しい・幸せ」で小林正観さんも言っていましたが、天皇というのは 国民の安寧を祈る人です。
宮中行事はまさにそれですね。過去記事「内村鑑三でも予定説は理解できない」でも、世界中で日本人とユダヤ人だけが神から約束の地を与えられた。ユダヤ人は条件付きだが、日本人は無条件だということを学びました。その神に与えられた土地に住む国民が安寧に過ごせるよう、神の子孫が日々祈ってくれているなんて、なんてステキな国なのでしょうね。
それを、日本人ではなくアメリカ人に教えてもらうなんて、なんか違う気がします。
本書を読んで、戦後GHQに植え付けられた日本人の自虐史観はもう脱却するべきだと思いました。私にできることとしては、息子に「民のかまど」の話を教えたり、国歌の元になった和歌の話もしてあげたいなと思います。
中学生か高校生くらいの時に地元で国体があって、生で天皇皇后両陛下(現、上皇様)を見たことがあるのですが、何でみんな必死に手を振るのだろう?と思っていました。でも、今ならいつもありがとう、これからもよろしくという想いを込めて、必死に手を振るだろうなと思います(笑)
日本の国はステキすぎるので、いつの時代も、誰かが伝えていくし、守っていく。そうやって2000年も続いてきたのでしょうね。

