歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

いろは歌からの学び

今回は、薩摩の聖君・島津日新公の教え いろは歌47首に学ぶ善悪の理(2009年)を読みました。

 

 

本書は、薩摩で青少年教育に用いられた「日新公いろは歌を紹介する本です。著者さんは財団法人天風会の専務理事もされているということで、中村天風の話もちょいちょい出てきますが、基本的には時代を超えて受け継がれるべき日本人の心と実践について熱く語った本になります。若干「今の若者は!」という説教じみた言い方が気になるところもありますが(笑)、この教えは自分の人生に活かしたいなと思った歌をまとめたいと思います。

 

 

島津日新公

 

今から470年くらい前に、島津日新斎忠良(日新公)は薩摩士民のために、人間の生き方を示す教訓歌として四十七首をまとめました。薩摩独自で行われた「郷中教育」では、「日新公いろは歌」を毎日暗誦していおり、西郷隆盛大久保利通東郷平八郎(海軍元帥)、大山巖(陸軍元帥)など多くの人材が、「日新公いろは歌」に育てられたのだそうです。

命を大切にせよ、弱い者をいじめるな、嘘をいうな、挨拶をせよ、礼儀、作法を守れ、徹底的に心身を鍛練せよ、団結せよ、絶対に負けるな必ず勝つこと。そして「知行合一」「実践躬行」すなわち知ることは行うこと、自分で実際に行動せよと、若者たちに叩き込んだそうです。

 

 

日新公いろは歌

 

いにしえの 道を開きても 唱えても わが行いに せずは甲斐なし

昔の立派な教えを耳にしても、口に唱えても、自分の行動に活かして実行しなければ、何の役にも立たないのです。

「い」で始まる一首目の歌です。どんなに知識を蓄えても、行動しなければ意味がないというのを、一番最初に持ってくるところがいいですね。

 

 

逃(のが)るまじ 所を予(かね)て 思い切れ 時に至りて 涼しかるべし

どうしても逃れることのできない時や場というものがあるから、何事も事前に心の準備をしておくことです。そうすれば時が来ても何らあわてることなく落ち着いて対処することができます。

私は、これ大好きです。先日も日向灘で大きめの地震がありましたが、地震・災害対策は、まさにこれだと確信しています。ビジネスにおいてもそうですよね。

 

 

万能も 一心とあり 仕うるに 身ばし頼むな 思案堪忍

いかに様々なことに巧みであっても、そこに真心がともなわなければ、何の意味もありません。自分の能力に頼って自慢することのないように、よく考えて謙虚でいることです。

これを読んで、過去記事「人を幸せにする経営」を思い出しました。真心と謙虚さは私も常に忘れないようにしたいです。

 

ddh-book.hatenablog.com

 

 

聞くことも また見ることも 心柄 皆迷いなり 皆悟りなり

心ここにあらざれば視れども見えず、聴けども聞こえずというように、聞くことも見ることも心の持ち方次第です。時には迷いとなり、時には悟りともなるのです。

そうですよね。目の前に起きたことをどう受け取るのか、それは人それぞれですし、全てが学びだと思って人生に活かしていきたいですよね。

 

 

舌だにも 歯の強きをば 知るものを 人は心の なからましやは

よく噛んで食べる。しかし舌を噛むことは滅多にありません。舌でさえ歯の硬いことはよく知っています。ましてや人においてはなおさらのことです。人の心を察し、その心の動きを感知して用心することです。

これは、意味がというより、口腔のことを歌にしているので採用です(笑)人の心はうつろうので、常に用心しようということですかね。

 

 

まとめ

 

いろは歌で人生の教訓を青少年に教えるというのは、すごく良いなと思いました。サラッと口から出せるようになると、知的でカッコいいなと思います。大人も子どもも知っていて、共通言語になれば、もはや、聖書ですよね。今でも鹿児島の小学校の一部で教えているそうですが、時代とともに合わなくなっている部分もありました。

現代のいろは歌、だれか作りません?