今回は、「天を味方につける生き方」(2022年)を読みました。
私も、色々な人の自伝的なものを読んできましたが、過去記事「インドの佐々井親分」以来の衝撃的な人生だと思いました。
著者さんは20代で経営者として成功し、車は外車を含めて12台も持ち、テレビにまで出ていたそうですが、そんな時6,400万円を持ち逃げされていまいます。3年間で十二指腸潰瘍に8回もなり、がむしゃらに頑張ったものの、もう一から出直そうと、会社を解散し家族ともお別れしました。すると、仲良いと思ってた人たちも全員冷たくなってしまって、もう死んでしまおうと決意します。ところが、何度も首吊りにトライするも、毎回太い紐に変えても紐が切れて死ねません。とうとう6回目、意識を失い「あの世」を経験したことで、人は寿命が決まっていて、そんときまでは絶対死ねないようになってるんだと悟ったそうです。

自身を見つめ直し、栃木で村づくりをしていたものの、311で除染区域となってしまい、2度目のどん底を味わいます。
その後、宮崎で村づくりをしたものの、仲間に裏切られ、全て乗っ取られてしまいます。家も水道も何もない状態で、溜水を飲んで食中毒になってしまい、このまま野たれ死んでしまおうと森の中のドングリの木の下で何日も横たわっていました。ところが、このまま死ぬんだと覚悟した時、「どん底って広いな」「これ以下はねえんだ」と開き直り、神様に立ちションをひっかけようと思ったそうです。←その思考がよく分からない(笑)

8日目の朝、朝日に向かって立ちションすると、ピカーッとなり、とてつもない美しい景色が目の前に現れ、龍がそこに現れたのではないかと思うようなすごい風が吹いたそうです。その日から野生動物が目の前に現れ、逃げなくなったそうで、そのまま森で狩猟採集をして森で1年半生き延びたというので、かなりぶっ飛んでいますよね。
そして、このエピソードだけは見逃せません。
こんな突き抜けた人生を送る著者さんでも、人生の分かれ道で失敗した経験として、「歯科衛生士のゆかりちゃんにあの時なぜ告白しなかったのだろう」というのがあるそうです。そして、その後、結婚式に呼ばれてゆかりちゃんから「あのとき好きだった」と言われたというエピソードから、「皆さん、人生をもっと楽しむ生き方をしてください。」と言うので、何だか笑ってしまいます。
私はこのエピソードを読んで、それは必然だったよねと思いました。
自然とともに生きていると「全自動の法則」が働くようになります。これは、「引き寄せ」と同じだと思ったのですが、「幸せだな」とぼんやりとして、恐れがなくなると必要なものが自然と手に入り、何にも困らなくなるのだそうです。狩猟採集の師匠は、拾った竿で魚を釣り、お金が必要になった時にはその魚を市場に卸して、必要な金額とピッタリのお金を手に入れていました。
森で生活せずとも、恐れを失くし、何も気にせずリラックスすると、全自動の法則に入れるということなので、是非チャレンジしてみたいです。
著者さんは執筆時現在、世界中でレインボーピープルと共に循環型エコビレッジづくりをされているそうです。写真を見ると、水タンクはさすがにプラスチック製のようでしたが、家も壁も全て自然のものを使って組み立て、10人程度であれば、老人や妊婦でも自給自足が可能なのだそうです。
そして、全部失った著者さんは、どこでも行けて、鳥や獣と同じように国境なの何の境界線もなく、全てが「俺んち」になってしまったということでした。
本書を読んで、人間の本来の生きる力のようなものを感じました。日本にいると、特に都会にいるとどうしてもお金が中心の生活になってしまいますが、ローンを組んで家を建てなくても、自然のものを使って手作りで作れる、自然のものを採集して食べる物も手に入る、そんな生き方ができるということが、「恐れ」を手放すということになるのだなと思いました。
お金の不安や将来の恐れなんて全部手放して、やりたいことをやる人生を私も送りたいなと思いました。
