歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

《原因》を除去する

今回は、「なぜ皮膚はかゆくなるのか」(2014年)を読みました。

 

 

私も皮膚は弱めでアレルギーもあるので、過去には慢性蕁麻疹で何ヶ月も痒みに悩まされたり、頭皮がジュクジュク(頭皮湿疹?)で悩まされたりしました。息子も似た体質で、特に夏場は膝の裏や首周りがアトピーのようになってしまいます。本書を読んで、対症療法ではなく、《原因》を除去することが大事だということが分かったので、整理したいと思います。

 

 

原因1:アレルゲン

 

自分のアレルゲンを知ることは、皮膚トラブルの根本的な解消にとても有効です。私は、去年アレルギー検査をして、ハウスダスト、ヤケヒョウダニ、マラセチア、スギ、ヒノキにアレルギーがあることを知りました。それ以前からも部屋の掃除や布団干し&掃除機かけ、寝具の洗濯は注意して行っていたのですが、本書によると、掃除は効果が薄く、高価ですが、防ダニの寝具と使った方が良いとのことでした。そこまで症状もひどくなので悩むところです…。花粉症については、特に症状もないので様子見しているところです。

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金属アレルギーは10年以上かけて溶け出し、口から離れた手などに発症することもあるということで、そのときは歯医者さんに行って歯の詰め物を非金属に変える必要があります。

長年使っている毛染め薬でも、ある日アレルギーを発症したりするので、除去してみて治るようならアレルゲンということです。

赤ちゃんでは、肌のバリア機能が弱く、服に付いた洗剤やシャンプー、ボディーソープなどに反応して、アトピーのような症状が出ることがあるそうです。小児科では安易にステロイドが出されますが、ちゃんと原因を除去した生活を送ることで、慢性的なアトピーにならずに治っていくということでした。

 

 

原因2:精神的ストレス

 

皮膚疾患は、精神的なものと関連している場合が多いそうです。確かに、振り返って考えると私も蕁麻疹や頭皮湿疹の時は、プライベートでかなりストレスを抱えていました。

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かゆみには、末梢性のかゆみと中枢性のかゆみがあるそうで、末梢性のかゆみでは目で見て分かるような皮膚の異常があり、抗ヒスタミン薬が効くのに対し、中枢性のかゆみでは明らかな発疹などはなく、抗ヒスタミン薬が効かないそうです。アトピーは中枢性と末梢性の両方の側面を持ち、かつ心因性のかゆみを伴って悪化するため、難しいのだということでした。

かゆがっている人を見ているだけで、何だか自分もかゆくなるなんてこともありますよね。

 

 

原因3:イッチ・スクラッチサイクル

 

「イッチ(itch)」は「かゆみ」、「スクラッチ(scratch)」は「搔く」という意味で、「かゆい」→「搔く」→「搔いた部分に傷がつく」→「傷ついた部分に炎症が起きる」→「症状が悪化する」→「もっとかゆくなる」→「さらに搔き壊す」→「搔いた部分がもっと傷つく」という悪循環のことを指します。この状態になると、無性にかゆく、搔いても搔いてもまたすぐにかゆくなってしまいます。

痛みとかゆみは相互関係にあり、皮膚において強い痛みとかゆみの両方が発生している時は、脳は痛みだけを認識し、かゆみは一時に感じなくなります。ところが、痛みが引いてくると、それまで感じていなかったかゆみを感じるようになってしまうそうです。傷の治りかけがかゆかったり、蚊に刺されたところも爪で痛みを加えると、一時的にかゆみを感じなくなるのは、このような痛みとかゆみの関係によるものだったのですね。

とにかく、かゆくても搔いてはいけないということでした。

 

実は先日、息子が転んで足を怪我したので、湿潤療法キズパワーパッドなど)をしていたら、かぶれてとびひのようになってしまったんです。皮膚科に行くと、すり傷はばい菌がいっぱいいるので、アレは絶対にダメと怒られ(汗)、包帯でぐるぐる巻きにされました。本書を読むと、スクラッチサイクルを止める為に包帯で巻かれたのだということがよく分かりました。

 

 

まとめ

 

先日受講した歯科の研修でも〈歯並びが悪い〉という問題には、《顔面の劣成長》という原因にアプローチすると、成長期であれば矯正治療をしなくても改善するという話で、とにかく、原因は何か?ということを突き詰めて考え、対症療法ではなく、原因にアプローチすることが大切なのだと言っていました。分野は違えど、本書の著者さんと同じことを言っているなと思いました。高齢者の皮膚炎の原因が、口腔ケア不足だったという例もあったそうなので、お口の中のケアもしっかりしていきましょうね。

冬になると肌が乾燥するのは、空気が乾燥しているからではなく、「血流が皮膚の表面に来なくなるから」、つまり、血液という水分がお肌のところまで来ていないという説明にはなるほど~と思いました。これからの季節、かゆくなる前の保湿をしっかりしていきたいです。