歯科衛生士のよみもの

kindle unlimitedで本を読み漁り、感じたことを考察していくブログです。

自然淘汰と人為淘汰

今回は植物の話です。

「面白くて眠れなくなる植物学」(2016年)によると、雑草は種から育てようとしても、全然芽が出ないのだそうです。

 

 

自然淘汰と人為淘汰

自然に生きる植物は、厳しい自然環境で種を残すために、早く芽吹くもの、遅く芽吹くもの、寒さに強いもの、暑さに強いもの、光が当たり始めてから芽吹き始めるものなど、それぞれがとても個性的である為だそうです。

 

逆に、人間が育てる場合は一斉に花をつけたり収穫できる方が都合が良いので、人間に都合の良い特徴を持った品種が栽培され、数を増やし、品種改良されて増えていきます。

 

植物が自然の環境に合わせていく進化は自然淘汰、人間に合わせて進化していくことは人為淘汰と言います。

 

雑草は人間に育てられていなかったので、一つひとつの個性が強すぎて人の思うようには育てられないという事ですね。

 

アウトサイダー自然淘汰から免れる手段なのかも知れない

この話を読んだ時に思い浮かんだのが、「HOW TO THINK LIKE Einstein アインシュタインの思考哲学」(2022年)と堀江貴文「破戒のススメ」(2021年)、ひろゆき「なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23」(2020年)です。

 

 

破戒のススメ

破戒のススメ

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皆、頭は良いけどアウトサイダーな人達で、特に、堀江さんとひろゆきさんは考え方が偏ってるなぁ~、理解できない、共感できないところが多いなぁと感じていました(笑)でも、人間が自然淘汰から生き延びるためには、アウトサイダーは必要で、人類にとって価値があるということになりますよね。

 

自閉症スペクトラム障害も人類の発展にとって重要だとか、蟻やミツバチの群れに働かない者が一定数いるとか、群れから離れる猿がいるとか、無駄だと思われていた生物の機能が実は大事だったとかいう話もどこかで読んだことがあります。

 

教育は人類の人為淘汰なのか?

一方、以前も紹介した「世界のニュースを日本人は何も知らない2 - 未曽有の危機の大狂乱 - 」(2020年)には、海外から見ると、私たちにとっては当たり前の日本の小学校は、軍事訓練施設のようだと書かれています。

 

 

ddh-book.hatenablog.com

 

教育については様々な意見があると思いますが、人間の都合の良いように人為淘汰しようとしているシステムだとも考えられますね。

 

まとめ

東日本大震災熊本地震新型コロナウイルスの蔓延など、人間は自然には敵わないという事をつくづく思い知らされました。

 

学校でも歯科医院でも会社でも、周りから浮いている、馴染めない人って必ずいますが、見方を変えると、自然淘汰から生き抜くための救世主ということになりますね。今回は、人の都合の良いように人為淘汰ばかりしていてはいけないのかも知れないということを植物から学びました。